ゴボウの人生

メッセージ

#1第二次ベビーブームの男(物語)

気がつくと部屋の一室にいた。

数人の大人がおり、何やら私にかまってきた。

みんなニコニコはしていないが自然な笑顔でその場を過ごしている。

両親とその兄弟が生まれた我が子をあやしている場面と理解するのに時間はかからなかった。

そのあやされている赤子が私である。

高度経済成長時の日本、皆が給料が上がりマイホームをローンで買う豊かな時代である。

皆が幸せになれると感じていた時代であろう。